実録!マジボイス実現委員会 ライターのヨッピーさんが改善会議に潜入!

「空から降るものを全部やっつける傘」という、攻めた名前の商品に集まった「弱いんだが?」という意見。さてどうする!?

ライターのヨッピー
こんにちは。ホームセンター大好きライターのヨッピーです!

本日はみんな大好き驚安の殿堂ことドン・キホーテ属するPPIHグループ(パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)のマジボイス実現委員会からリアルな現場レポートをお送りします!

「マジボイス実現委員会」とは「マジボイス」に寄せられたお客様からのご意見に対して、マジの本気で対応し、商品改善を行っていく組織だそうです。
商品改善の一例
例えばこちらは「もっと具を食べたい!」というお客様のマジボイスに応え、具材の量を1.5倍にした新商品のラー油!

そんな風に「マジボイス」に「ここをもっとこうしてくれ~!」みたいな改善案を送ると、「マジボイス実現委員会」の議題にあがり、マジで本当に改善するのが「マジボイス実現委員会」の役割なのですが、本日はこの、「マジボイス実現委員会」でどういった事が話し合われ、どういった流れで商品が変わっていくのかをレポートしたいと思います!

今回取り上げる商品は……、これだ!!

潜入した会議での対象商品

  • 情熱価格
    折り畳み 空から降るものを全部やっつける傘 60cm
    商品コード:4549777224227
ヨッピー
この商品の
実現会議潜入してきました!
実際に広げてみるヨッピー
ヨッピー
「ずいぶん大きく出たな」という感じのネーミングですな。
商品説明
なんでも、

・超撥水加工&撥水生地で雨を寄せ付けない!
・UPF50+の紫外線カット効果で炎天下もばっちり!

という商品らしい。要するに「雨傘としても日傘としても使える!」って事なんでしょうね。この商品にはどのようなご意見が集まっているのでしょうか!
マジボイス実現委員会の様子
岩崎さん
司会進行
それではこの、「空から降ってくるもの全部やっつける傘」についてマジボイス上で集まった、お客様からのご意見を見て行きたいと思います。
「マジボイス」のアンケートから抜粋
岩崎さん
司会進行
まだそれほど「いいよ!」も「ビミョー」も多く集まっているわけではないのですが、今のところ「ビミョー」率が85%と相当高い数値になってしまっております。
続いて、お客様からのコメントです。
お客様
持ち手が持ちにくく、風にあおられるとすぐにひっくり返ります。10回も使ってませんが骨が1本折れました。もう少し丈夫で持ちやすい手になればいいのに……。(40代女性)
お客様
軽くて大きいのは良いけど、とにかく風に弱い。(50代女性)
お客様
開いたとたん、返品したくなった。ミシンの縫い目から光が見える。穴の開いた傘を買ったのか、と返品したいけど使ってしまったし、悩む日々です。(50代女性)
岩崎さん
司会進行
かなり厳しいご意見が集まっています。まとめますと、

・風に弱く、すぐにひっくり返る
・生地のミシン穴が気になる
・骨の耐久性

といった問題が挙げられるかと思うのですが、まずはMDの見解をお聞かせください。
担当MDの向(むかい)さん
向さん
担当MD
まず、お客様からのご意見は既に把握をしておりまして、特に「風に弱い」というご意見について、これを改善した新しい商品のサンプルを持ってきております。
右側が旧商品で、左側が新商品。
いつものようにワラワラ寄ってきて、早速実験する皆さん
向さん
担当MD
パッと見ただけだとわかりづらいのですが、新商品は骨組みのカーブをより強くすることで風を逃がす構造になっているんですね。振って頂くと抵抗がかなり違うのがおわかり頂けるかと。
他の参加者
なるほど。確かに違いますね。
比較するヨッピー
僕も試してみたのですが、確かに右側の新商品のほうが抵抗が弱く、かつ骨組みがしっかりしてる感覚があります。
ヨッピー
風への抵抗が少なくなってるのは実感出来るんですが、骨組みも新商品のほうがしっかりしてるような印象を受けますね。
向さん
担当MD
そうですね。骨組みの関節部分を、よりしっかりした造りに変更しています。
岩崎さん
司会進行
「光が透けて見える」とか、「穴から水が漏れる」といったご意見についてはどうですか?
向さん
担当MD
はい。撥水溶剤を変更することでより長時間耐えられるようにします。更に、ミシン穴についても縫う時により小さい針を使って穴を目立たなくするのと同時に、縫う糸も撥水仕様のものに変更しますので対応出来るかと思います。
生地の裏側から蛍光灯を透かして見たもの
写真を見れば一目瞭然なのですが、こちらは生地の裏側から蛍光灯を透かして見たもの。
左側の旧商品はプツプツ光を通しているけど、右側の新商品はきっちり遮光できているのがわかる。
岩崎さん
司会進行
ちなみに、いつごろから新商品は投入出来そうでしょうか。
向さん
担当MD
来年の梅雨のシーズン前には対応出来るかと思います。
岩崎さん
司会進行
今お伺いした内容ですと、

・風への対策
・縫い目の問題
・撥水や遮光

といった部分の問題は全て改善して頂けるという事ですが、コスト面は大丈夫なのでしょうか。
向さん
担当MD
もちろんコストは上がるんですが、そこまでめちゃくちゃに上がる、というわけではないのでなんとかなると思います。
岩崎さん
司会進行
ヨッピーさんはどう思います?
ヨッピー
うーん、正直な気持ちで言うと、「空から降ってくるもの全部やっつける傘」って聞くと、「なんかめっちゃ頑丈そうだな」っていう印象を持つんですよね。

けれども、商品自体は骨組みが6本だしそこまで頑丈に作ってるわけではないですよね。この商品名にするのであれば、多少値段があがっても骨組みを12本にするとか頑丈に作ったほうが商品名とのギャップは生まれないような気はします。
他の参加者
私は、「良い商品名だな」と思っていますので、お客様からのご意見を元に改善して、なんとかこの名前を残しつつも、名前負けしない商品になればと思います。
岩崎さん
司会進行
なるほど。わかりました。今回は満額回答ですね。新商品に変わればお客様からの「いいよ!」「ビミョー」の比率もかなり改善される気がしますので、今後も注目していきたいと思います!
本日のまとめ
  1. 01
    「空から降ってくるもの全部やっつける傘」という商品名なのに「風に弱い」という致命的な弱点があった
  2. 02
    骨組み、生地、撥水加工、骨組みなどをそれぞれ改良する事で対応
  3. 03
    来年のシーズン前には新商品を投入。日傘もどんどん普及しているので来年は更に売れるかもしれない!
この記事のライター
ヨッピー
大阪府生まれ。「オモコロ」「トゥギャッチ」「ぐるなび」「Yahoo! Japan」「ライブドアニュース」など、さまざまなWEBメディアで活躍中のライター。「WEBでウケること」の第一人者として、タイアップ広告案件なども多数手がける。